有名車種はこう出来た!~アウディTTの開発から現在まで~

アウディTTは、アウディが開発したスポーツクーペ、およびロードスターです。
イギリスマン島で開催されるオートバイによれう公道レース「ツーリスト・トロフィー」のT Tが車名の由来です。
アウディTTのデザインは、世界の主要メーカーに大きな影響を与えました。

プロトタイムから初代アウディ T Tへ

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アウディ T Tが登場したのは1955年です。当初、T Tデザイン・スタディ・モデルと呼ばれており、アウディにおける原型車(プロトタイプモデル)でした。
通常、原型車に大幅に手を加えて販売するはずですが、アウディ T Tは、ほぼそのままのスタイルで市販化されています。
1998年から2006年までに販売された初代の特徴は、優しさが感じられる目尻が下がった大きなヘッドライト、フロントグリルにはアウディのシンボルであるフォーシルバーリング、大きく曲線を描いたスポーツクーペらしい流線的なスタイルをしていることです。
当時としては非常に強い剛性を備えていたことも高い評判を呼びました。特に荒れた路面の走行、時速120キロメートルを超えると電動格納式リアスポイラーが発動し超高速域においてもガッチリとした安定感のある重厚なドイツ車を代表する車種でした。
初代には、高いトルクで加速性能の高い1.8L 4気筒DOHC、アクセルに応じたスムーズなエンジン回転と高燃費が特徴の3.2L NAなどから選べました。
後に発表されたロードスターは、ルーフ部分を開閉しオープンカーとして楽しめることから人気を呼び、美しいスタイルと高い性能から、男性だけでなく女性にも高い人気を誇りました。

2代目アウディタイプ8J

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2006年、2代目となるアウディT Tとなるタイプ8Jが発表されました。
タイプ8Jは、初代に比較するとヘッドライトが切れ長になり、横長のフロントグリルから縦に長い六角形シングルフレームへと変化させ、より躍動感を感じられるスタイルです。
全体的なデザインは流れるような流星剣を帯びた初代を継承しながらも、直線的な雰囲気を感じさせます。テールランプはコンパクト化されたものの、目尻の下がるスタイルは同じです。
また、ボディーの約70パーセントにアルミニウムボディを採用しねじれ剛性を更に強化、初代クーペに比較すると約50パーセント、ロードスターは約120パーセントそれぞれ向上させ、荒れた路面や超高速走行でもびくともしない安定性を実現しています。
日本では2ドアクーペ・ロードスターの2車種が投入、1.8~2.0 I4筒内噴射ターボ・2.5 I5筒内噴射ターボ、3.2L VR6型エンジン、2.0L I4噴射ポンプディーゼルの4つのエンジンを搭載したモデルが発表されています。
また、アウディ独自のサスペンション技術・アウディマグネティックライドを搭載、乗り心地を左右するロールやピッチといった減衰力を、通常のオイルから磁力へと変更、不快な振動を減少させ、スムーズな走行を楽しめます。
センターコンソールでは、快適な乗り心地を実現するノーマル走行モードと、スポーティーな走りができるスポーツ走行モードが選択できます。

2015年8月に発表された3代目 アウディ T T タイプ8S

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2015年にフルモデルチェンジされた3代目のアウディ T T タイプ8Sは、更に直線的なスタイルをしています。
ヘッドライトはより切れ長に、フロントグリルの六角形シングルフレームの角もはっきりとさせ、全体的にワイドになりました。
アウディ T TとアウディR8の中間に位置するようなデザインにより、さらにスポーティーさを強調させています。
フロントやフロアにスチール素材、ボディー上部にアルミ素材を採用したフレームとボディー一体型のモノコックボディは、安全性能を向上させています。
発表されたクーペ・ロードスター両車種の全車に2.0L 直噴ターボを搭載、計器・ナビゲーション・インフォティメントにフルデジタル多機能メーター化したアウディバーチャルコクピットを採用しており、スポーツレイアウトやクラシックレイアウトから選択可能、自分好みのインパネを実現できます。
また、ヘッドライトに採用されているマトリックスLEDは、プログラムが必要ですが、通常オン・オフしかできないヘッドライトを部分的に点滅させる機能を備えており、まるで映画のような表現を可能にします。

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