自動車メーカーであるアウディは、企画外れの高い性能に加えデザイン性を持った電動自転車である、ヴェルターゼを発表しています。この他にない電動自転車が持つ大きな魅力について、その細かなポイントを見ていきます。

自転車としての域をはるかに超えたアウディの電動自転車

アウディは、ドイツの自動車メーカーであり、世界中に多くのファンを有しています。そのため、アウディが発表する新しい自動車には、世界中の自動車ファンから目線が集まります。しかしこのアウディが発表した発表したのは、ヴェルターゼという電動自転車であり、またそのデザイン性や走行性能が驚きを世間に与えています。
電動自転車というと、本来は自転車のペダルを漕ぐ人の力をアシストするタイプの自転車です。そのため、力が弱い人でも軽々と自転車を漕げます。近年では電動自転車の需要が伸び、普及が進んでいます。しかしその性能はあくまで人間の力の一部を補助するものであり、動力は限られています。
しかしアウディが新たに開発した電動自転車のヴェルターゼは、自転車としての域をはるかに超えているのが特徴です。またデザイン面もスタイリッシュであり、従来の一般的なシティサイクル向けの電動自転車とは大きく異なります。自動車メーカーとしてこれまで長年に渡り培ってきた高度な製造技術の粋を凝らし、完成させたのがこのアウディの電動自転車です。普通の電動自転車では満足できない人も、この自転車には注目できます。

強力なパワーを発揮するヴェルターゼの出力

アウディが開発した電動自転車であるヴェルターゼは、その走行性能が非常に過激です。最高速度は時速80キロにも達し、自転車としてはあまりに桁外れの速度です。人間の脚力では、まず簡単にはそのような速度を出すことができません。電動アシストのシステムがあってこそ、成し遂げられる速度です。
ヴェルターゼは、電動自転車としては非常に高出力のモーターを搭載しています。走る速度が早いほか、トルクの面でも規格外の力を持ちます。出力トルクは、排気量2500ccの自動車に相当します。またその強力なモーターの出力を支えるバッテリーも、高性能なものを用意してあります。モーターだけの走行であっても70キロ程度は走行が可能であり、自転車としては十分な航続距離があります。
一般に販売されている電動自転車では、到底達することができない強力なアシストパワーであり、ヴェルターゼがあまりに一般的な常識から一線を画しているのが分かります。しかし、世界的に有名な自動車メーカーであるアウディが本気で技術力を投入して電動自転車を開発するとなると、このような特別な製品が出来上がります。

カーボン素材など最新技術を取り入れたヴェルターゼ

アウディの電動自転車ヴェルターゼは、動力性能の面で世の中の大きな驚きをもたらしています。しかしその他にも、ヴェルターゼが高品質な電動自転車と分かる要素があります。
乗り物の動力を支えるには、フレームが大切です。ヴェルターゼは、カーボン素材をふんだんにフレームに利用し、高い強度を持ちながらも軽量化を実現しています。カーボンの加工技術は難しく、高級な車を開発製造しているアウディだからこそ、カーボンによるフレーム開発や製造を成し遂げられています。一般的な電動自転車に用いられるのは、スチールやアルミであり、重量と強度のバランスにおいてカーボンには劣ります。ホイールにもカーボン素材を用いて、強力なモーターの出力を支えています。
加えてヴェルターゼは、運転の用途に合わせて複数のモードで制御ができます。通常の自転車モードに加えて、モーターのアシストを行うモード、さらには、モーターの性能を最大限に発揮して、高い速度で走る事ができるモードも用意されています。こうしてヴェルターゼは、現代の工業技術の粋を集めて作られた電動自転車です。